


「もし介護が必要になっても、離れ離れにはなりたくない・・・」

長年連れ添ったパートナーがいるゲイカップルにとって、「終の棲家(ついのすみか)」をどうするかは、人生最大の懸念事項の一つです。自宅で暮らし続けられればベストですが、身体が弱り、介護が必要になった時、頼りになるのは老人ホームなどの高齢者施設。しかし、ここで一つの大きな疑問が浮かびます。
「そもそも、男二人で老人ホームに入れるの?」
世の中にある「夫婦入居可」の施設の多くは、法律上の男女夫婦を想定しています。門前払いを食らったり、入居できても偏見に晒されたりするのではないか……そんな不安を抱えている方は少なくありません。
この記事では、ゲイカップルの老人ホーム入居の実態と、入居拒否を回避して自分たちらしく過ごせる「LGBTフレンドリー」な施設を探す具体的な方法を解説します。

まず結論から言えば、日本の法律において「同性カップルだから」という理由だけで老人ホームへの入居を拒否することは、基本的には許されていません。
特に、特別養護老人ホーム(特養)などの公的な施設は、行政の指導もあり、差別的な対応は建前上できないことになっています。
しかし、「民間の有料老人ホーム」の世界では、話が別です。民間企業には「契約の自由」があり、明確に「お断り」とは言わなくても、以下のような理由をつけてやんわりと入居を断られるケースが、現場レベルでは依然として存在します。
つまり、法律上の禁止はないものの、「施設の運営方針」や「現場のリテラシー不足」という高い壁が存在するのが実態なのです。
では、実際に施設を探す際、どのような場面でつまずくことが多いのでしょうか。代表的な3つのハードルを知っておきましょう。
老人ホームに入居する際、必ず求められるのが「身元引受人(連帯保証人)」です。家賃の支払いが滞った時の保証や、緊急時の医療同意、亡くなった後の遺体引き取りなどを行う重要人物ですが、多くの施設では「原則として3親等以内の親族」と規定しています。
ここで、「パートナーを身元引受人にしたい」と申し出ても、「法的な家族ではないので……」と断られるケースがあります。これでは、お互いがお互いの保証人になれず、入居契約自体が進みません。

カップルで入居する場合、広めの個室(二人部屋)で一緒に暮らすことを希望する方が多いでしょう。しかし、男女の夫婦ならスムーズに入れる部屋でも、男性同士だと「友人同士のルームシェア」とみなされ、断られることがあります。
施設側としては、「喧嘩して別れたらどうするのか?」「一人が退去したら家賃はどうなる?」というリスクを恐れるからです。結果として、「別々の個室なら案内できます」と、事実上の別居を提案されることになります。

無事に入居できたとしても、生活の質(QOL)の問題があります。施設スタッフに同性愛への理解がない場合、二人の関係を「ただの仲の良い友人」として扱われたり、最悪の場合、心ない噂話をされたりするリスクがあります。
また、他の入居者(昭和の価値観を持つ世代が多い)との共有スペースでの付き合いにおいて、カミングアウトできずに息苦しい思いをする可能性もあります。「自宅なのに仮面を被って生活しなければならない」というのは、精神的に大きな負担です。

では、どうすれば自分たちを歓迎してくれる施設を見つけられるのでしょうか?闇雲に電話をかけるのではなく、以下の3つのアプローチで効率的に探しましょう。
近年、介護業界でもダイバーシティへの取り組みが進んでいます。老人ホーム検索サイト(LIFULL介護やみんなの介護など)の中には、条件検索で「LGBTフレンドリー」「性的マイノリティ対応可」というチェック項目を設けているところがあります。
また、企業のホームページなどで「レインボーマーク」を掲げている施設は、職員研修を行っている可能性が高く、心理的な安全性が担保されやすいです。

候補の施設が見つかったら、必ず見学に行きましょう。そして、相談員や施設長に対して、あえてこう質問してみてください。
「もし、私たちのような男性カップルが入居したいと言ったら、職員の皆さんはどう反応されますか?」
この時の相手の反応がすべてです。
この直感はたいてい当たります。少しでも違和感を覚えたら、その施設は避けた方が無難です。

自力で探すのが大変な場合は、プロの情報を借りるのが一番の近道です。ゲイ専門のFP(ファイナンシャルプランナー)や、LGBT支援団体と提携している紹介会社は、「実際にゲイカップルが入居して満足している施設」や「理解のある施設長がいる老人ホーム」の独自リストを持っていることがあります。
ネットには載っていない「生の情報」こそが、失敗しないための鍵になります。

理解のある施設を見つけても、最後に立ちはだかるのが「契約(審査)」です。ここで「ただの友人」ではなく、「運命共同体である(=最後まで責任を持つ)」ことを証明するために、以下の「3つの武器」を用意しておきましょう。
これらの書類は、口約束だけのカップルとは違うという「覚悟の証明」になります。

「老人ホームなんて、どこも一緒でしょう?」
そう思って適当に選んでしまうと、人生の最期のステージで、一番大切なパートナーと引き離されたり、自分を偽って過ごすことになりかねません。
しかし、準備さえすれば、「お互いの部屋を行き来して、スタッフもそれを温かく見守ってくれる」
そんな理想的な老後は必ず実現できます。
「自分たちの地域に、フレンドリーな施設はあるのかな?」
「入居に必要な公正証書って、いくらかかるんだろう?」
そんな疑問を持ったら、まずはゲイ専門FPサービス「NEWDOOR(ニュードア)」に相談してみてください。お金の計算だけでなく、「ゲイカップルが安心して暮らせる住まい選び」や「入居審査に強い公正証書の作り方」まで、トータルでアドバイスをもらえます。
申し込みはスマホから数分で完了します。難しい手続きは一切ありません。
二人の未来を守れるのは、二人の行動だけです。元気なうちに、最高の「終の棲家」の目星をつけておきませんか?